アラフォーのわたしを含め、女性にとって最大の関心事と言えばダイエットでしょう。しかし、ダイエッターに常に付きまとうのがお通じの問題。便秘を改善することがダイエットを成功させるカギとも言えるほど、重要な問題でもあるのです。
なぜダイエット中は便秘になりやすいのか、そのメカニズムを知り、スッキリ快適なお通じとスリムな体型を両方手に入れる方法について考えてみましょう。
便秘とダイエットは、ともに多くの若い女性が陥りがちな悩みです。これは、「ダイエット中の方は便秘になりやすい」、「便秘がちの方はダイエットがうまくいかないことが多い」というように、両者に深い関係があるからとも考えられます。
付き過ぎてしまった脂肪を落とすことは体にとって良いことなのですが、健康的に痩せることはとても難しいもの。特に若い女性の場合は、すぐに結果を得たいために過激なダイエットをしてしまいがちです。無理をすると体はすぐに悲鳴を上げるわけで、過激なダイエットによる体からのSOSサインのひとつが、便秘であると考えられます。
また、筋力が衰えることで排便に必要な腹圧が下がることも原因と考えられます。便をうまく排出するには、へその下あたりにある腹筋の力が欠かせません。このあたりの腹筋の力が弱いと、排便のときに腹部の収縮が腸に伝わりにくいため、便秘になりやすい状態となります。便をスムーズに押し出すことができないため便秘体質になってしまうのです。(注1)ダイエット中はとくに栄養が不足しがちなため、腹筋の力も弱まってしまいます。そのため、意識的に腹筋を鍛えることが大事です。腹筋を強くするためには、腹式呼吸もおすすめです。下腹部の筋肉が鍛えられ、排便しやすくなるでしょう。
さらに、腸の働きには自律神経が影響しています。ダイエットによるストレスで、副交感神経よりも交感神経のほうが優位な状態になると、自律神経が乱れ、腸が正常に働かなくなるのです。その結果、便秘しやすい体質になってしまいます。交感神経のほうが優位な状態とは、ストレスのほかに緊張や冷えなども挙げられます。(注2)
ダイエット中は普段よりもストレスが溜まりやすいものです。また、エネルギーが不足するため、体も普段より冷えているかもしれません。食事制限がダイエットの基本ですが、無理に好きな食べ物を制限せずに、適度なダイエットを心がけましょう。
注1,注2:竹井仁「便秘解消、下腹も凹ます「へそ下腹筋」トレゆがみリセット学(9)」(2018年10月20日アクセス)
わたし自身、短期間でダイエットの成功とリバウンドを繰り返し、その度に頑固な便秘に悩まされた経験があります。ダイエットによって便秘が起こるのは、体にとって無理な負担がかかっていることを意味しているのかもしれません。
ダイエットで便秘になってしまう理由は、急激な食事制限をして食べる量が減ってしまい、腸への刺激が少なくなってしまったり筋力が低下してしまうことなどが挙げられます。すぐに結果を求める気持ちも分かりますが、しっかりと3食摂って、運動でカロリーを消費していきたいものです。
普段食べることが大好きなわたしのような人が急激な食事制限をすると、かなりのストレスを感じてしまうわけで、副交感神経がうまく働かなくなることも、便秘の要因となってしまうのではないでしょうか。
何よりも、急激に食事量を減らしたり無理なダイエットをしないこと。睡眠や運動などを十分にとって、規則正しい生活リズムを守ることも大切ですね。ダイエットしながらも快適なお通じを続けるためのポイントは、野菜やフルーツなど食物繊維やビタミンを多く含む食材を3食きちんと摂り、胃腸をしっかり刺激してあげることなのだとか。さらに、腸の動きを活発にするために、腹筋などの運動やマッサージもおすすめです。