ストレスは健康や美容の敵。精神的な負担が大きい人は、体調を崩しやすいとういのは事実です。かく言うわたしも、仕事のストレスが大きくて日々イライラもやもや…。こんな状態では、便秘が改善するはずもありませんね。
調べてみると、やはり便秘になりやすい人として一番に挙げられるのは、ストレス人間なのだそうです。そこで、ストレスと便秘との関係について考えてみましょう。
胃や腸などの消化器官、呼吸や血流を担う肺や心臓などの内臓は、手足などと違い自分の意志で動かすことができません。消化器官の動きを司るのは自律神経のうちの副交感神経。眠っているときやリラックスしたときに優位に働くのが特徴です。
強いストレスを感じると、興奮状態のときに活性化する交感神経の方が優位になり、腸の運動が鈍くなってしまうことがあります。逆に、過剰に働き過ぎで腸が痙攣を起こしてしまう場合もあるそうです。このような状態になると消化吸収が上手く行われず、当然のことですが老廃物が腸の中に溜まってしまい、便秘になってしまいます。
便秘の原因をストレスだと感じるのは難しいため、対処し難いかもしれません。ここでは、ストレスを感じたときに起こる便秘の特徴を紹介しますので、もしかしたら、と心当たりがある方は正しい対策を取ってくださいね。
ストレスが強い方に起こりやすいのは、痙攣性便秘と言われている種類の便秘です。腸の動きが活発になりすぎで腸が痙攣し、消化吸収のスピードと腸の動きとがマッチせず、便秘と下痢を繰り返してしまいます。腸が痙攣して老廃物を排出できず、コロコロの便が出たと思ったらピーピーの下痢になったりするのです。下腹部の痛みや残便感があるケースも多いそう。
ストレスが原因で痙攣性便秘を起こし、それが長期間続いた場合や重度になってしまったときは、過敏性大腸炎と診断されることもあります。この病気は症状に個人差があり、便秘と下痢が交互に繰り返される人や下痢だけの症状が現れる人などがいます。しかし、自然な排便ができないことには変わりありません。ストレスや緊張によって腹痛に見舞われるのも共通した症状です。
痙攣性便秘や過敏性大腸炎の場合は、腸の動きが過剰であることが問題なので、腸を活性化させるような便秘薬や下剤は服用してはいけません。また、食物繊維も摂取し過ぎると腸を刺激して、ますます症状が悪化してしまいます。
ストレスが原因となっている便秘の場合は、何よりもストレスを取り除くことが重要。睡眠を十分に取って、規則正しい生活へ改善すると良いそうです。自分がくつろぐとき間やゆっくり過ごせるとき間を作ったり、運動でストレスを発散するのもいいですね。